眠れない夜と“背中の張り”

夜に横になると、背中が張って落ち着かない――。
そんな声が増えていく季節です。

長時間の座り姿勢、そして気づかない心の緊張。
その２つが重なると、背中の筋膜は固まり、
胸の動きは小さくなり、呼吸は浅く短く弱くなります。
それにより、眠りに入るための「呼吸の広がり」が失われてしまうのです。

今回は、その理由を5つの視点からお話しします。

姿勢が生む“張り”の連鎖

背中は、一日の姿勢と荷重の「最終受け皿」。

たとえ自分では動いているつもりでも
背中は“ずっと座っていた時間”を確実に記憶しています。
仕事中のわずかな前屈み姿勢。
それが肩甲骨まわりから腰部へと、張りを静かに連鎖させます。
とくに座り時間が長い男性では、
背中側の筋膜が常に引っ張られ続けている状態になりやすいのです。

背中の張りは、姿勢の「蓄積の現れ」 なのです。

心の緊張が背中に現れる

心に小さな緊張があるとき、人は胸を締め、背中を固めます。
これは“自分を守ろうとする反応”です。

無意識のうちに背面へ力が入り、背骨沿いが硬くなり、
結果として呼吸が十分に入らなくなってしまいます。
とくに、言葉にできないプレッシャーや、飲み込んだ感情は、
まず背中に滞ることがよくあります。

そしてその小さな滞りが積み重なると、
夜になっても緊張が抜けず、眠りの入口が閉ざされてしまう。
背中は、心が沈黙してしまったときの“自己表現”でもあります。

背中のツボと“呼吸のひろがり”

背中には、呼吸の深さに関わる重要なツボが並んでいます。

みぞおち裏の高さにある「膈兪（かくゆ）」、
その周囲の「気海兪（きかいゆ）」などは、
胸郭の動きを支える“支点”とも言える経穴です。

これらを丁寧に整えることで、
張りがふっと軽くなり、胸の動きが戻り、
呼吸が再び深くなりはじめます。

gentleismとしての“支える鍼”

RE-SO-LV 鍼灸院では、背中の張りに対して、
深く刺すことよりも「的確に届かせる」ことを大切にした鍼を心掛けます。

表層は糠カイロやお灸で温め、
深層には必要な刺激だけを静かに届ける。

それは「身をゆだねる余白」をつくるための組み立てであり、
焦らず、強さに頼らず、
身体が自らゆるんでいく道筋をつくる施術です。

施術後に訪れる“背中が広がる感覚”

施術を終えると、背中がひらいてくる感覚に気づく瞬間があります。
その変化は、数値化できない“感覚の覚醒”。
胸の奥に、少しずつ温かさが戻ってくる。
呼吸が深まり、心が静かに落ちついていく――
その時間こそが、眠りへ向かうスイッチなのです。

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背中は「呼吸のひろがり」を支える場所。
ここを整えることは、眠りを取り戻すための大切な入り口です。

RE-SO-LV鍼灸院では、gentleismの施術で背中の張りをやわらげ、
夜の呼吸を、眠りへと導いていきます。


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