首の冷えがもたらす“緊張”

気温が下がる季節、眠る前に「首まわりが張っている」「落ち着かない」と感じる方が増えていきます。
首は、頭（中枢）と身体（自律神経）をつなぐ要所。
ここが冷えると血流が滞り、神経の働きも鈍くなり、心の緊張が抜けにくくなるのです。

とくに男性は、肩まわりの筋肉量が多いぶん、冷えによって筋が固まりやすく、
の影響が首すじにまで影響し、呼吸の深さにまで変化が出やすい特徴があります。

今回は、その理由を5つの視点からお話しします。

“首の冷え”が眠りを妨げる理由

首は、体温調節・血流の分岐点・呼吸の通り道が重なる繊細な部位です。
ここが冷えると、まず首〜後頭部の筋肉が固まり、
胸郭の動きが小さくなり、呼吸が浅く短くなっていきます。

呼吸が浅いまま夜を迎えると、身体は「ま休む準備ができていない」と判断し、
眠りのスイッチが入りにくくなります。
首まわりの冷えはそのまま、“休息の遅れ”につながるのです。

心の緊張が首に現れる

心に小さな緊張があるとき、人は首をすくめ、肩を寄せて身を守ろうとします。
これは無意識に起こる“防御反応”のひとつです。

言葉にできないプレッシャー、飲み込んだ感情、
外には出さない不安や焦り――
そうした心の負荷は、まず首の付け根に滞りやすく、
やがて首すじ・側頭部へと広がっていきます。

その小さな緊張の積み重ねが、
夜になっても心と身体の切り替えができない
“眠れない首の緊張”をつくってしまうのです。

首すじのツボと“めぐりの回復”

首のうしろには、呼吸の深さに影響を与える重要なツボが並んでいます。
とくに、後頭部の付け根にある「天柱（てんちゅう）」と、
少し外側に位置する「風池（ふうち）」は、
首〜肩上部のめぐりを整える“要”ともいえる経穴です。

これらのまわりは、寒さや姿勢の負担によって硬くなりやすく、
筋肉がこわばると血流が滞り、呼吸の流れも狭くなってしまいます。

天柱・風池を丁寧に施術していくと、
首すじの緊張がふっとゆるみ、後頭部の重さが軽くなり、
胸の動きが自然にひらいていきます。
そして、呼吸は再び深さを取り戻し、眠りへ向かう“準備”が整っていきます。

gentleismとしての“支える鍼”

RE-SO-LV 鍼灸院では、首の冷えや張りに対して、
深く刺すことよりも「的確に届かせる」ことを大切にした鍼を心掛けます。

表層は糠カイロやお灸で温め、
深層には必要な刺激だけを静かに届ける。

それは「身をゆだねる余白」をつくるための組み立てであり、
焦らず、強さに頼らず、
身体が自らゆるんでいく道筋をつくる施術です。

施術後に訪れる“首がゆるむ感覚”

施術を終えると、首すじがすっと伸び、
後頭部から胸の奥へと、リラックスしていく感覚が生まれます。

それは、数値では測れない“感覚の温度”。
呼吸がひと呼吸ごとに深まり、
心の重さがほどけていく――
そんな静かな時間が訪れます。

その変化こそが、眠りへのスイッチです。

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首は「呼吸の入口」であり、「心の声があらわれる場所」。
ここを整えることは、眠りそのものを整えることにつながります。

RE-SO-LV鍼灸院では、
gentleismの施術で首の巡りを支え、
冷えが深まる季節の眠れない夜に、
やさしい呼吸の流れを取り戻していきます。


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