NEWS

新着情報

『眠りが浅いと、男性ホルモンが下がる理由 ― 睡眠とテストステロンの話』

はじめに

夜、眠りが浅く、
何度も目が覚める。

そんな日が続くと、
どこか力が入らなくなりませんか。

「気合いが足りないから」

そう感じている方も
多いかもしれません。

ですが、これは気合いの問題ではなく、
身体の中で起きている生理現象です。

今回は、論文データをもとに、
「眠りと男性ホルモン」の関係を見ていきます。

Ⅰ. 眠っている間に、何が起きているか

男性ホルモンの分泌は、
目覚めている時間帯ではなく、
眠っている間に活発になります。

ある研究では、健康な男性を対象に、
一晩を通して15分おきに採血を行いました。

その結果、テストステロン値は
目覚めている間は低く、
眠りに入るとともに上昇し始めることが
分かっています。

上昇が始まるのは、
入眠からおよそ1時間ほど後。

そして最初のレム睡眠が訪れる頃に、
値はピークへと達していました。

さらに、このホルモンの上昇に
先立つこと約1時間
脳から分泌される**「LH」**という
指令ホルモンが先に上昇していることも
確認されています。

つまり、

入眠 → LHの上昇 →
テストステロンの上昇 → レム睡眠でピーク、

という順序で、
身体の中では静かな連携が
起きているのです。

眠りとは、ただ休んでいる
時間ではありません。

ホルモンにとっては、
むしろ最も忙しい時間帯なのです。

Ⅱ. 眠りが乱れると、この仕組みが崩れる

男性ホルモンの上昇は、
「眠っていること」そのものに
支えられています。

ここで重要なのは、
ただ長く眠れば良いわけではない、
という点です。

ある総説では、このホルモンの上昇には、
正常な深さを保った睡眠が、
最低でも3時間ほど必要である
と指摘されています。

逆に言えば、眠りが浅く
断片化している場合、
寝床にいる時間が長くても、
この仕組みが十分に
働かない可能性があるのです。

夜中に何度も目が覚める。
深い睡眠になかなか入れない。

こうした状態が続くと、
眠っている「つもり」でも、
身体の中ではホルモンの連携が
うまく起動していない、
ということが起こり得ます。

さらに、睡眠の乱れは
もう一つの悪循環も生みます。

男性ホルモンには、のどまわりの
筋肉の緊張を保つ働き
もあり、
このホルモンが低下すると、
睡眠中に気道が緩みやすくなることも
指摘されています。

つまり、眠りの乱れがホルモンを下げ、
ホルモンの低下がさらに眠りを乱れさせる。

そうした循環が生まれうる、ということです。

Ⅲ. 1週間の睡眠制限で、何が起きるか

ここまでの仕組みを、
実際のデータで確認してみましょう。

シカゴ大学の研究では、
健康な若い男性を対象に、
睡眠時間を変えてテストステロン値を比較しました。

最初の1週間は8時間睡眠を確保し、
その後1週間、5時間睡眠に制限しています。

その結果、日中のテストステロン値は、
8時間睡眠時で18.45時間睡眠時で16.5
(単位:nmol/L)まで低下していました。

低下が特に大きかったのは
午後2時から午後10時の時間帯で、
この間だけを見ると17.9から15.5まで
落ち込んでいました。

数値にすると、
およそ10〜15%の低下です。

これは、加齢による自然な低下
(年に1〜2%ほど)と比べても、
決して小さくない変化です。

さらに興味深いのは、
この研究で「活力」に関する
自己評価も記録されていた点です。

睡眠制限が始まって1日目には28点だった
活力スコアが、7日目には19点まで低下していました。

ストレスホルモンであるコルチゾールには
変化がなかったことから、この活力の低下は、
テストステロンの低下と関連している可能性が
指摘されています。

たった1週間、睡眠時間を削るだけで、
身体の中ではこれだけの変化が起きているのです。

Ⅳ. 数値を、整える手がかりに変える

男性ホルモンの低下は、
眠りの深さや、途切れずに続くことという、
身体の状態そのものに
起因する現象です。

裏を返せば、
眠りを整えることは、
このホルモンの働きを
取り戻す手がかりにもなる、
ということです。

睡眠は、意識して
「頑張って深くする」ものではなく、

自律神経が整い、
身体の緊張がゆるんだ結果として、
自然に深まっていくものです。

当院で大切にしているのは、
まさにこの「整える」という発想です。

鍼灸や指圧によって、
自律神経の乱れやこわばりに
働きかけることで、

眠りが本来持っている力を、
取り戻していく、ということです。

派手な施術や、
強い刺激によってではなく、

静けさの中で、
身体が自ら整っていく時間を
つくること。

それが、当院の考える
「紳士主義」のあり方です。

眠りとホルモンの関係は、
決して他人事ではありません。

日々の眠りの質を、
一度見直してみることから、
始めてみませんか。


おわりに

眠りが浅いことも、
夜中に目が覚めやすいことも、

意志の弱さではありません。

もし心当たりがあるなら、
ご自身の身体の声に、
少しだけ耳を傾けてみてください。


出典・参考(抜粋)
Leproult, R., Van Cauter, E. (2011) JAMA.
Luboshitzky, R., et al. (1999) Journal of Andrology.
Wittert, G. (2014) Asian Journal of Andrology.
Andersen, M.L., et al. (2026) eBioMedicine.

📍 大阪市北区中津(阪急中津駅徒歩2分・大阪メトロ中津駅徒歩5分)

🌙 睡眠に悩む男性のための完全予約制・完全個室鍼灸院

🕊 ご予約 → re-so-lv.com/reserve/
🟢 LINE → lin.ee/6VzDOE6
――――――――――――
🔵 Facebook → facebook.com/profile.php?id=61577568173149
📸 Instagram → instagram.com/resolv_shinkyu/